コンジローマの液体窒素療法

コンジローマになると性器にぶつぶつができたりします。
場合によってはぶつぶつ同士が重なり合ってかなり大きなサイズになることもあります。
できるだけ早く治療したい方も多いでしょう。
そんなときに使われる治療方法の1つが液体窒素を使った方法です。

ご存知の方もおられるでしょうが液体窒素とは非常に温度が低い液体です。
具体的にはマイナス196度ほどになります。
日常生活ではまず見ることのない温度ですよね。
それくらいの超低温の液体を使ってコンジローマの治療は行います。

その治療方法の概要ですが、治療に使う器具に液体窒素をしみこませて、その器具を患部に押し当てるというものです。
これをするとコンジローマによってできたぶつぶつが凍結され、その細胞が壊死します。
そのおかげでぶつぶつを除去できるわけです。

どちらかといえば外科的な処置ですから効果も高いように思えるでしょう。
実際にコンジローマの治療ではこの方法が優先的に選ばれがちです。
ただ、この方法を使えば一発でコンジローマが完治するというわけではありません。
一度この治療を受けたからとぶつぶつがきれいに治ることはあまりなく、何度かに分けてこの治療を行っていくのが一般的です。
その治療を行う周期は1〜2週間に1回といった頻度です。
短期間のうちに連続で行うことはできません。

この液体窒素を使った方法で最終的にどれくらいで治療できるかは症状によっても違っており、症状が重く、広範囲にぶつぶつができていると治療に時間がかかることも多いです。
なるべく早くこの治療を受けた方が少ない回数で完治しやすいですから、もしコンジローマかなと思ったら早めに病院に行くことが大事です。

少ない治療回数で完治できた方が治療の負担も軽くなります。
この液体窒素を使った治療を受ける際に知っておきたいのは多少の負担があることです。
先にご紹介した通り、液体窒素をしみこませた器具はイボの細胞が凍結して壊死するほどの温度になっています。
それを直接押し当てるわけですから、多少の痛みがあるのです。
もちろん我慢できないほどの激痛というわけではありません。
少し痛むといった程度で特に麻酔なども必要にはなりません。
ただ多少の痛みはありますし、そのあとに内出血や水ぶくれをともなうこともあります。

負担が多少ある方法になりますから、早めに治療を受けて少ない回数で完治できた方が患者の負担も軽くなります。
なお、この治療方法はもちろん自宅でやることはできず、病院で処置を受けるのが基本です。
早めに病院を受診してこのような治療を受けるといいでしょう。