女性の尖圭コンジローマ

女性の尖圭コンジローマ

男性が尖圭コンジローマになった場合、男性器にイボができるといった症状となりがちですが、この病気は女性でも感染する病気です。
感染時の症状は男性と同じく、感染部位にイボができるというものです。
具体的にどこになるかというと、大陰唇、小陰唇、膣口など、女性器のほか、肛門の周りになる場合もあります。
イボができても痛みやかゆみなどはない場合が多く、ただイボができているという症状になりがちですが、生理的に気持ち悪いというお悩みになる場合があります。

感染部位は普段他人に見せる部位ではないため、尖圭コンジローマを発症してもひとまず日常生活は問題なく遅れるものの、治療が遅れると悪化する場合があります。
できたばかりのイボは米粒や小豆程度の大きさですが、もし悪化するとイボ同士が重なり合い、カリフラワー状の大きなイボとなったりするのです。
イボが大きくなると体や衣服とこすれやすくなり、不快感が強まったり、イボから出血して悪臭がしたりする場合もあります。
イボに気づいたら早めに治療を受けるといいでしょう。

女性のコンジローマの治療

女性のコンジローマの治療は性病科、婦人科などで行われています。
どちらを選んでも同じように治療が受けられますが、男性の目を気にせずに診察や治療を受けたい場合、婦人科を選ぶといいでしょう。
保険診療をやっている病院を選び、保険証を提示すれば保険治療を受けられます。
具体的な治療方法はどうなるかというと、これは塗り薬や病院で受ける施術や手術での治療になることが多いです。
塗り薬の場合、使われるのはたとえばウイルスの増殖を抑えたり、免疫力を高めたりする薬となります。
尖圭コンジローマの原因は細菌ではなくウイルスとなりますから、これを使うことでウイルスを抑え、症状を収束させていくのです。

病院での施術となる場合、液体窒素を使った凍結療法がよく使われます。
綿棒を液体窒素につけ、その綿棒を次にイボに押し当てるという療法です。
こうすることでイボの組織が壊死し、やがて元のお肌へと戻っていきます。
凍結療法は何度か受ける必要があり、一度の施術で治ることは少ないため、定期的に通院が必要となります。
このような施術のほか、手術によってイボを切除するといった治療法が選ばれることもあります。
症状が進行してイボが大きくなっているほど、手術といった方法が選ばれやすくなるため、イボに気づいたら早めに病院を受診するといいでしょう。
それなら塗り薬といった方法だけで治せる場合もあります。