コンジローマについて知る

コンジローマの症状と特徴

コンジローマは性病の一種なのですが、どのような症状なのかわからないという人もいるでしょう。
まずはどのような症状が出るのか、どのような特徴があるのかを見ていきたいと思います。

コンジローマは尖圭コンジローマと呼ばれているのが一般的で、ヒトパピローマウイルスという病原菌に感染することで発生します。
主な特徴は性器の周辺にイボができることでしょう。

イボができる場所は特に決まっているわけではなく、人によって異なっているのも特徴です。
男性の方が感染しやすい病気ではありますが、女性でも感染することがあります。

男性の場合には亀頭や陰嚢、包皮や外尿道口に発生することが多いでしょう。
人によっては男性器の周辺だけではなく、肛門の周りにイボが発生することもあるのです。

女性の場合であれば小陰唇や腟の入口、子宮腟部などが一般的ですが、やはり男性と同じく肛門の周りにイボができることもあります。
なぜ尖圭コンジローマと呼ばれるのかというと、イボが尖っているのが特徴だからです。

尖っているとは言っても、先端が針のようになっているわけではなく、乳頭のような形になっているのが一般的です。
それほど発生しやすい性病ではありませんが、痛みが発生するわけでもありませんし、かゆみが発生するわけでもないので、発見しても恥ずかしいという思いが強く、そのまま放置してしまう人が多いと言えるでしょう。

しかし、放置しておくとどんどんイボが増えてしまうこともあるので、早めに病院へ行くべきです。
男性であれば泌尿器科、女性であれば婦人科に行くのが一般的ですが、肛門の周りにできている場合には、肛門科を受診してもよいでしょう。

ウイルスの潜伏期間が長いので、性交をしてすぐに発生することは滅多にありません。
そのため、複数の人と性交をした場合には、誰から感染したのかを特定するのが難しくなります。

どのようにして尖圭コンジローマかどうかを見極めるのかというと、病理検査を行うことが多いでしょう。
病理検査というのは、体の一部から細胞を摂取し、顕微鏡を使って検査を行う方法です。
がんの検査などにもよく用いられており、悪性の腫瘍か良性の腫瘍かを見極めるためにも行われています。

ちなみに尖圭コンジローマの場合には良性の腫瘍なので、人によっては自然に治ってしまうこともあるのです。
しかし、きちんと病理検査をしないと尖圭コンジローマかどうかを見極めることもできませんし、どんどん悪化する可能性が高いので、恥ずかしがらずに医療機関を受診するべきでしょう。